先月のことですが、9月11日、東日本大震災が起こってから丁度半年の日に岸和田の土生神社で
「平和の祈り」チャリティ演奏会が行われました。
演奏者はヒーリング音楽家の松尾泰信さんで、今回はシンセサイザーの演奏でした。
会場は土生神社の横の鎮守の森で、野外での演奏でした。
今回は震災で亡くなられた方への冥福と今も被災されている地域の方への一刻も早い復興の祈りを込めて神社の方に向って、奉納演奏としてされました。
松尾さんは始まる前に「外での演奏は音楽に反応して、鳥が鳴いたり、風がふいて木々たちがゆれたりします。そんな野外ならではの感覚を楽しんでください」と言われました。
そんな不思議なことあるのかな?と思いながら、静かに演奏が始まるのを待ちました。
第一音とともに、どこか違うところに連れていかれたような気持ちになりました。
目を閉じて、ただただ、音楽とそこに流れる空気を感じました。
本当に松尾さんが言ったように、鳥が音楽に反応するように鳴き、風がふいて木々たちがゆれ始めました。
平和への祈りを一緒にしているように、静かに優しく、周りが一体になっていました。
そんな空気に反応したのか、私の目から自然に涙がこぼれてきました。
悲しい気持ちではなくて、癒しによる涙でした。
穏やかな気持ちで、今の瞬間を感じている、苦しみもなく、楽でもなく、ただただ平安の中にいました。
松尾さんの音楽には本当に癒しあるのだと思います。
震災で心に傷を負った方達が救われるのは、この癒し以外にあり得ないと思いました。
私ができることは、被災された方達に心の平安がおとずれることを祈ることです。
目に見えないものだけど、祈りはきっと届くと信じています。
鎮守の森