夏から予定されていた植栽工事が始まりました。
樹木や草花の移植作業も入っていたので、この時期まで待って頂きました。
昨日は大安で工事開始を予定していたのですが、あいにくの雨でした。
縁起を担ぐ父は、着工開始だけはすることにしたようで大きな樹木の撤去を行ないました。
造園の仕事では、寿命がまだきていない樹木を抜くこともあります。
本来の自然のままならそのようなことはないのですが、ここでは大きくなりすぎたり、古くなりすぎて合わなくなったものは仕方がないです。
どうしても違う場所で活躍させることができない樹木は処分することになってしまいますが、まだ活躍の場があるかもしれない樹木達は治兵衛の畑にやってきたりします。
少し前に事務所の裏にあった大きなネムの木をかなりの大掛かりの作業で抜きました。
大きくなりすぎた木は、驚くほどにばっさり剪定されました。
かなりの年数そこにいた木を抜くということは、いた年数かけて地上にはった根を切るということなので、かなりの負担がかかります。
その下にかかる負担を軽くするために、上の枝葉を切ることは必要なのです。
それから何ヶ月か後に父と畑に行った時に、剪定されたところを布でグルグル巻きにされたネムノ木から新しい枝葉が出ているのを見ました。
父も「出てきてるな〜」と一言。どうやら駄目かなと思っていたようです。
このような作業は手間もかかるし、全てにすることはできませんが樹木も私たちと生きている同じ命と思ったら粗末な扱いは絶対にできないなと思います。
同じ庭を見ても、山を見ても、街路樹を見ても、樹木たちに心を向ければ色々なものを与えてくれている気がします。
後半になりましたが、工事が始まった現場の土壌改良作業中の写真です。
手作業という大変な労力がかかりますが、これからここで育つ植物達にとっては一番大切なことです。